2020/01/07 11:15

春の七草や餅などを入れた塩味のおかゆ「七草粥」
その一年の無病息災を願って1月7日に食べます。
お正月の食べ過ぎ飲み過ぎなどで弱った胃を休める為という意味もあるそうですよ。

なんと!七草粥は平安時代には行われていたんですって!!

なんで七草を入れたお粥なのか?中国のこんなお話しが由来だそうで…


ある親孝行者が、百歳を越し体がままならない両親を嘆き悲しんだ。
そこで山に入って苦行を行い祈願した。
「私に老いを移してもいいのでどうか両親を若返らせてください」
そこに帝釈天からお告げがあった。
「そなたの願いを聞き入れた。須弥山の南に齢8000年の白鵞鳥がいるが、この秘術をぬしら親子に授ける。
ついては、毎年春のはじめに七種の草を食べること。
1月6日までに7種類の草の集めておくこと。
次の時刻に柳で作った器に種を載せ、玉椿の枝で叩くこと。

酉の刻から芹
戌の刻から薺
亥の刻から御形
子の刻から田平子
丑の刻から仏座
寅の刻から菘
卯の刻から清白

辰の刻からこれらの種を合わせ、東から清水を汲んできて、これを煮て食べること。
一口で10歳、七口で70歳若返るので、ついには8000年生きることができよう。

親孝行者は、すぐに山を降りて7種類の草を集め、6日の夕方から教えの通り夜通し草を叩いた。
朝になり、東から汲んだ水で炊いて両親に食べさせたところ、たちまち若返った。

なんと!!!これは食べるしかない!!七草粥!


【覚え方】
せり なずな おぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ これぞななくさ

【春の七草の特徴】
セリ(芹)
名前の由来は、競り合うように生えることから。この名前に「(競争に)競り勝つ」という意味がかけられています。受験などにぴったりの植物といえますね。

ナズナ(薺)
ペンペン草とも呼ばれるナズナ。ナズナには「なでて汚れを取り除く」という意味があるそうです。食べることで、解熱や利尿作用の効能があると言われています。

ゴギョウ(御形)
ゴギョウとは「人形」のこと。これは「仏のからだ」を表し、縁起物とされています。

ハコベラ(繁縷)
「繁栄がはびこる」ことから、こちらも縁起物。腹痛や歯槽膿漏の薬として使用されてきた植物です。

ホトケノザ(仏の座)
葉が、仏様が座っている座のようなかたちをしており紫の花が咲きます。胃を健康にし整腸作用があるとされています。

スズナ(菘)
スズナは、かぶのことです。すずなは神を呼ぶ鈴に見立てられたことから「鈴菜」と書くこともあるのだそう。消化を促進し、便秘解消の作用を持つと言われています。

スズシロ(蘿蔔)
すずしろは大根のこと。「汚れのなき清白」を意味します。風邪予防に最適と言われています。